酸味が苦手な人のためのコーヒー選び
「コーヒーの酸味が苦手」という人はとても多い。でもその「酸っぱい記憶」、実は2種類が混ざっているかもしれません。豆選びの前に、まず敵の正体を見分けるところから始めましょう。
その酸味、本物ですか?
コーヒーの酸味には、産地由来の「良い酸味」(柑橘やベリーのようなフレッシュな酸)と、劣化による酸っぱさ(古い油のようなツンとした不快な酸敗臭)があります。開封して1ヶ月経った粉や、淹れてから保温で放置されたコーヒーの酸っぱさは後者。もし苦手な記憶がこちら由来なら、新鮮な豆を正しく保存するだけで印象が変わる可能性があります。
それでも酸味を避けたいなら: 低酸味の銘柄
本物の酸味も苦手、という方には、そもそも酸が少ない豆がおすすめです。
| 銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| マンデリン(インドネシア) | 酸味ほぼゼロ。重厚なコクとハーブ感 |
| モンスーン マラバール(インド) | 熟成で酸が抜けた、枯れた深み |
| セラード(ブラジル) | 低酸味でナッツとチョコの香ばしさ |
| ダラット(ベトナム) | ミルクチョコのような甘苦さ |
焙煎度でさらに調整
酸は焙煎が進むほど分解されます。同じ豆でも中深煎り〜深煎りを選べば酸味は大きく減るので、「銘柄は好きだけど酸味だけ苦手」なら焙煎度を一段深くするのが手っ取り早い解決策です。逆に、低酸味の豆でも浅煎りだと酸が顔を出すことがあるので、焙煎度表示は必ずチェックを。
淹れ方でも酸味は変わる
酸味成分は抽出の序盤に、苦味・コクは後半に出てきます。つまり湯温を高め(90℃以上)にし、抽出時間を長めに取れば、相対的に酸味の存在感は下がります。水出しも酸味がまろやかになる淹れ方の代表です。
ブレンドで「香りは残して酸味だけ抑える」
華やかな香りは好きだけど酸味が強すぎる——そんなときこそブレンドの出番です。例えばイルガチェフェ2割にセラード8割なら、香りの片鱗を残しつつ酸味はぐっと穏やかに。豆の詳細ページで「どっしり・重厚」を選ぶと、酸味を抑える方向の組み合わせを提案します。