BLENDIA

豆を選ぶと、相性のいいブレンド相手をご提案します

粉でもブレンドしていいのか — 豆と粉、混ぜ方の正解

ブレンドの話をすると、必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。「ミルを持っていないんだけど、挽いてある粉同士を混ぜてもいいの?」——結論から言うと、OKです。ただし条件が3つあります。これを外すと「なんだか濁った味」になりがちなので、順に押さえていきましょう。

条件①:挽き目を揃える

いちばん重要な条件です。挽き目の記事で書いた通り、粒度が違う粉は抽出速度が違います。細かい粉と粗い粉が混ざると、片方は過抽出(渋い)、片方は未抽出(薄い)が同時に起きて味が濁るのです。対策はシンプルで、同じ店で・同じ挽き目で挽いてもらうこと。別々の店の粉を混ぜる場合は「中細挽き(ペーパードリップ用)」のような同じ指定で揃えてください。

条件②:鮮度 — 粉ブレンドは「すぐ飲む分だけ」

粉は豆に比べて表面積が数百倍で、香りの飛び方は「豆で2週間=粉で2日」と言われるほど劣化が速い(詳しくは保存の記事へ)。つまり粉同士のブレンドを大量に作り置きするのは不向きです。混ぜるのは数日で飲み切る分だけにして、残りはそれぞれ密閉保存しておきましょう。

条件③:淹れる直前によく混ぜる

粉は静電気や粒度のわずかな差で偏りやすく、袋の中で「上は豆A、下は豆B」になっていることも。密閉容器に入れて振るか、その都度スプーンで計って混ぜるのが確実です。1杯分(10〜12g)単位で計って混ぜれば、比率のブレも抑えられます。

それでも「本命は豆」の理由

粉ブレンド豆ブレンド
手軽さ◎ ミル不要、今日から試せる△ ミルが必要
鮮度の持ち△ 数日が限度◎ 2週間以上
味の再現性○ 挽き目が揃っていれば安定◎ 挽く直前に混ざり、香りも最大
比率の調整◎ 少量ずつ試しやすい○ 豆単位で計量

粉ブレンドの弱点は鮮度だけで、実は「試しやすさ」では豆に勝ります。そこでおすすめなのが——

合理的なのは「粉で試作 → 豆で本採用」

少量の粉で比率を変えながら試し、「これだ」という配合が見つかったら、豆で買い直して本採用する流れです。試作コストは最小、本番は鮮度と香りが最大。プロの試作も考え方は同じです。比率の当たりを付けるには、ブレンドをつくるのシミュレーターで味の方向性を事前に確認しておくと、試作の回数をぐっと減らせます。

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